高齢者の冬の入浴は危険

高齢者は熱いお風呂への入浴を好みますが、この入浴が高齢者にはとても危険です。
ヒートショック・熱中症・浴槽内での転倒等々があげられております。

これらの解消方法として

① 温度差を低く抑えること
② 充分な水分補給をする
③ 単独入浴を避ける
日頃から血圧の管理を行う
⑤ 早朝・深夜の入浴、一番風呂を避け、入浴時間を短くする

 

 

「ヒートショック」による事故を防ぐには

高齢者が寒い浴室でお風呂に入ると血圧が30以上変動するという実験結果を、東京都健康長寿医療センター研究所がまとめたことが報じられました。

また同研究所では、東日本の23道都県の消防本部の協力に基づき、全国で高齢者を中心に年間約1万7千人が入浴中の事故で亡くなっているとの推計も発表しています。

上記のような入浴中の事故死の原因として多く指摘されているのが、温度変化の影響で血圧が急激に上下し、失神や心筋梗塞といった症状を引き起こす「ヒートショック」と呼ばれる現象です。

 

風呂に入ってから出るまでの血圧などの変化を調べたとのことですが、脱衣室・浴室の温度を18度、湯を41度にした場合では、服を脱いだ直後に平均で154 に上がった最高血圧が、風呂に入ると122に急降下し、風呂から出ると再び急上昇するという現象が確認されたそうです。

 

入浴時には脱衣室や浴室をあたためておくことが重要
ちなみに上記の調査では、脱衣室・浴室の温度を25度まであたためておいた場合では、血圧の変動幅が15~22に縮小することも確認されました。

そのため同研究所では、血圧の急な変動による入浴時の事故を防ぐための次の対策をお勧めします。

・脱衣所に暖房器具を設置して、事前に温めておく
・入浴前に浴室内をシャワーで温めておく
・日没前のまだあまり寒くない時間に入浴すること
・銭湯などの公衆浴場を利用すること
・家族や知人、ヘルパーさんなどに入浴時は近くに居てもらう

 

 

その他入浴中の事故

浴室熱中症
浴室死は年間5000人と言われている身近な事故です。
そして浴室死の要因の半数は「浴室で起こる熱中症」なのかもしれないとのことです。
浴室熱中症になると、最終的に「お風呂で溺れてしまう」

 

熱中症は、夏の暑い時期だけでなく、冬に家庭のお風呂でも起こすことがあるとはとても怖いです。

なぜ、冬に熱中症になるのか?

お風呂に入って湯船につかると体温がお湯の温度まで少しずつ上昇します。

その時、人の体は体温を下げようとして発汗しますが、体の大部分がお湯の中なので、あまり効果がありません。

すると人間の体は、次に血管を広げることで体温を下げようとするのですが、今度は、末梢血管まで血液が行き渡りすぎてしまう。

結果、逆に今度は脳に行く血が少なくなるようで、脳への血流が減少してしまうそうです。

そのため、頭がぼ~っとしてしまう、という熱中症のような症状になるそうです。

これがあまりひどくなると失神してしまい、溺れてしまう事に繋がってしまいます。

特に高齢者は体内の温度センサー機能が低下しているので、体温の変化に気付き辛く、浴室熱中症は高齢になるほど気を付けなければなりません。

安全なお風呂の入浴法は?
●入浴前には必ず水分補給する。
●湯船につかる時には、あ~って声を出す。
声を出して息を吐くことで血圧が上がりにくくなる。
●入浴剤は炭酸の物が効果的。
炭酸の効果でお湯の温度が低くても温まりやすい。
●お風呂から出るタイミングは、
汗がちょっと額のあたりに、にじんで来た頃。
あまり長風呂はお勧めできない。
●もしもの時に備えて蓋を半分しめておく。
そうすれば、万が一失神をしても支えになる。